Voice: - 英会話講師の視点 >> 松山 えり先生

グローバル化が進行し 年令を問わず 高い英語力が求められるようになった近年、メディアを通して 膨大な量の 英会話学習法に関する情報が 紹介されています。　ただ、良質な情報も多い 一方で、 "２週間で英語がペラペラ話せる方法" や、 "ネイティブ並みの英語力をゲットする。" など、学習者に内在する願望を刺激することを 目的に、タイトル付けされた 記事も散見するように なりました。　『感情や主観に流されることなく、情報の質を吟味する鑑識眼や、クリティカル・シンキング（批判思考）を用い、分析的に読み取り 評価する、メディア・リテラシーが必要です。』と松山先生は語ります。

『例えば、英語を "ペラペラ" 話せるようになりたい、と言う人は、それに見合った 中長期的な学習方略に基づき、学習スタイルと コンテンツを慎重に取り入れる必要があります。　"ペラペラ" = 途切れなく 英語を話す、流暢性を確保したい。" ということだと思いますが、この目的を達成するためには、(1) 音読による発音の流暢性、(2) 瞬時にする理解（リスニングの流暢性）、　(3) 基本定型文の暗記（言語産出における流暢性）の３点から、"流暢性 = ペラペラ度" を上げるため、情報をストレスなく、すんなりと理解する 認知的流暢性を最優先した、演習プランを組み、実践的スキルの獲得を目指します。　まずは、自分の英語学習のゴールが 本当に "ペラペラ = 流暢性" の追求なのかを再考した上で、緻密に学習プランを立てる必要があります。』

　

□ ハイブリッドな学習法を 模索し 相乗効果を期待する □

『英語力の使用目的は 人によって異なるため、割り当てられる 学習時間に合わせて、中長期的な視点から、計画を立てるのが、得策であると思います。　ただ、英会話学習について 一つ言えることは、オールインワン（All in One) の学習法や、メソッドは存在しないということです。　英会話学習では、一つの学習アプローチに固執すると、その学習法に過剰に適合し、汎化性能が減退する 過学習に陥りがちです。　むしろ、１つの課題に対して、２つの学習法を組み合わせた ハイブリッド・ラーニングの概念を持つことが、英会話学習では 理想的です。　自身の英語学習上の 課題に対し、２つの異なる 学習アプローチを 生み出し、実行することで、学習上の偏りが低下する上、相乗効果も 期待できます。　その理由は、英会話学習では、顕在意識を用いて 知識（意味記憶）を蓄積するが学習と、潜在意識を使って 運用力（手続き記憶）を高める演習が、セットで必要となるからです。』

『例えば 語彙増強を目標とする場合、英単語と 日本語の意味 を紐づけする 対連合学習で暗記が必要です。　そのため、記銘（インプット）し、記憶に貯蔵し、必要な時に 検索できるようにする、符号化暗記を 学習ルーティーンに加えます。　ただ、丸暗記 した単語（意味記憶）を、英会話で有効活用するためには、運動や動作の記憶である 手続き記憶に変換する必要がある。　その単語を アウトプット活動を通じて、既知の 関連する単語群との つながりを 強化し、語彙ネットワークに加えることで、その単語は "活きた英語" = 手続き記憶に 変換されるのです。 最近、"TOEIC 試験では、高得点を獲得したが、英語を話すことは苦手である。" という人が、増えているようですが、その原因は、手続き記憶 の量や、粗雑さと関係しているものと思われます。』

『また、語や語句の意味的な関連性を示す 語彙ネットワーク学習に関しては、学校の英語授業では、重要視されていませんが、実践的な英会話では、重要な意味合いを持ち合わせます。　英語を話しながら 必要な単語を想起する際、語彙ネットワーク内から その単語を自動的に検索できるようになり、連想により 関連する単語まで 思い出せるようになると、文章を組み立てる時間が 大幅に短縮され、情報を瞬時に 大量に処理する 流暢性が 獲得できるからです。　また 語彙ネットワーク構築の習慣をつけるために、 覚えた単語を 類義語、反意語を調べる。　英英辞典を引き、説明分のキーとなる 単語をマークアップして、その単語の中心義をイメージとして捉える。　そして、その単語と一緒に使われやすい 共起語について考える 一連の作業を、継続的に行うことが、英会話では重要です。　このように、量を追求するマクロ学習（対連合学習）と、質や緻密性の高い ミクロ学習（語彙ネットワーク化）を 組み合わせることで、発話アウトプットの 質とスピードが向上するのです。』 と、松山先生は、英会話学習向けの 語彙方略に関して 語ります。

情報が階層化して 縦横に連なる上、暗黙知にあたる課題の多い 英会話学習では パートナーとなる 担当講師が必要です。　"絶え間ない 修正" を実現する 個人レッスン 英会話 - フィードバック・ドリブンの進行は 英語操作能力の 中核部分から 可動領域を広げていきます。

Voice: - ご自宅で始めるキッズ英会話>> - 絵美ちゃんのお母さま　（東京都 世田谷区） -

英会話を習い始めて ２度目の春を、迎える絵美ちゃん。　今は 一般動詞の 過去形や、不規則動詞の変化のパターンの理解に苦戦中しています。　これに対し 担当の先生は "今の絵美ちゃんは 具象思考適齢期にあり、英語音声を含む 具象物に対する思考を形成する時期にありますが、抽象（文法論）と具象（実際に発話される文章）を 行き来して考査する年令に、至っていないのです。" と説明を始めました。

『８才の児童は、物事の筋道を立てて深く考える左脳、特に 論理的な思考をつかさどる 前頭葉の発育期を迎えていません。　そのため 抽象的概念の占める割合が高い 英語の文法、特に動詞の形態論的な形の内部構造を、完全に 理解できないことは、ごく自然なことです。　もちろん 成長の過程で自然と習得できる 英文法の分野もありますが、その領域は ごく一部に限られています。　心理学には 学習するための心身の準備状態を指す レディネスという言葉がありますが、前提となる知識の理解力など 心身の準備性が整っていない場合、意欲的に授業に参加したり、自発的に理解することが できないと言われます。　文法的機能の変異に応じて、体系的に変化する 語尾変化の法則などは、もう少し 時間を置いて 一気にやり直せば、きっと深い理解につながる はずです。』

『それよりも 発話を明瞭にする 口輪筋の筋力や、短期記憶など 感覚的 理解力 が向上中の プレゴールデンエイジにあたる 絵美ちゃんは 英語音声認識に対して鋭敏な識別力を培っています。　小脳と微細運動神経の協調力に優れ、口唇の力が安定してきた 今だから 習得可能な技量もあります。　特に韻律（リズム）が 自然発生している点に 注目してあげてください。　言葉のリズムは 音声言語の根幹をなすものであり、生理的な要素であるため、日本人の多くは 耳で聞いた英語の音を、日本語と同じ 子音と母音を一つの単位とした拍で　記憶してしまい、そのリズムを変更できないのです。　ただ　絵美ちゃんの発音する英語には 母語干渉の影響が ほとんど見られず、英語は強弱アクセント、日本語は高低アクセントと ２つの言語リズムを 個別に内在し、音声面での バイリンガリズムを形成し始めたように思えます。』

『このリズム感を活かして行う 発話演習では、一般的に小学生では習得が難しい 隣接する語が相互に影響し合い 音声が変わる 同化などの 音声変化や、母音を挟まず 子音が続く 子音クラスターの発音 を忠実に再現しています。　これは、絵美ちゃんが、"英語は、単語の綴りよりも、韻律の法則を優先して発音する" ことを 直感的に知っている" 上、"英語の音節は 伸び縮みする" という、日本語の音声にはない基本原則を内在化させているため、自然と英語の強勢拍リズムに、乗って発話し続けることができるのです。』 と評価します。

英語力に 総合的なバランスを求めるのでなく、年令に適したテーマを与え、繰り返しの演習から 精錬させていく キッズ英会話 個人レッスン。　小学校外国語活動の英語４技能 "聞く・話す・読む・書く をバランスよく" とは 異なるアプローチで、異なる成果を もたらします。

Voice: - 留学の夢があるから 英検も頑張れる>> - 村山 里奈 様 （中学１年生）　（東京都 文京区） -

『ペンギン・リーダーズの 洋書ペーパーバックを定期購読して、リーディング学習を始めました。　このシリーズの本は 読み手が 自分のレベルに応じて読めるように語彙制限を設けている点でも 学習にも最適ですし、日本語版と 読み比べるのも楽しいです。』

『英語の小説は 読み方に工夫を凝らすことによって 様々な学習法を取り入れることができます。　初回に読むときは、段落全体を 一つの集合と捉え、推測も交えて 要点を掴みながら読む、パラグラフ・リーディングを 続けると 読解速度が向上し、英語長文読解の力もつきます。　そして ２回目に読む際は、音読をしながら読む進めると、単語アクセントの位置など 自分の音声知識の誤りを 見つけやすいため、発音の正確性も高まります。　また 音読には、短期記憶を保持し、処理する ワーキングメモリーの容量（認知資源）を 増強する効果も言われていて、実際に 音読した英語の文章は センテンス単位で、記憶に残ることが多く、そのフレーズを日常英会話で応用できるという、相乗効果も 実感しています。』　と語る 里奈さんは 学校で履修する英文法と、北米の英語に境界線を敷かず、３年後に参加を予定する カナダでの 短期語学研修の際、役立つ情報を 全て知識として 吸収する 内発的動機づけ の高い 女の子です。

英会話 個人レッスンの日には、米国ヒットチャート・ソングの聞き取れないなど歌詞や、登場する ティーン特有のスラングなど、質問をたくさん用意して 先生を お迎えします。　『特にテンポの速い 洋楽の曲は、強勢アクセントから 次の強勢アクセントまでの時間が等間隔になるように刻まれる 英語特有の 強勢拍リズムの性質が 強調されているので、韻律の仕組みを理解し 聞き取る練習に利用できます。　また 洋楽の歌詞には 前置詞など 機能語が強勢を伴わず、弱形で発音される弱化や、先行語の語末の子音と、後続語の語頭の母音が連結する リエゾンなど、綴りにある音が消えたり、異なる音に変化する 音声変化が多用されているため、歌詞を正確に覚えることによって リスニング力にも 好影響が現れ始めました。』 と里奈さんは言います。

担当の先生は 『英語学習の範囲を 履修科目という枠を超えて 自ら広げていく里奈さんは、英語の知識だけでなく、その母語話者の 生活様式や 歴史的背景にまで 興味を広げる 統合的志向が 強いと思います。 英語の文法を 統語論として 論理的に理解する 思考力がある一方、英会話では センテンス作りに創意工夫を重ね、表現する機会を 自らの力で積極的に 確保することで、豊かな表現力が育成されるという 柔軟性にも富んでいます。 また 身近で利用できる英語媒体に 慣れ親しむだけでなく、学習ツールとして導入し、自発的に 課題を設定し 日々の学習ルーティーンに取り組み ゴールに到達する。　独自性の高い 学習サイクルを 自らデザインしながら、英語操作能力を 高めています。』と評価します。

『洋書を読む際 単語の意味を 英和辞典を使って確認していますが、単語の綴りと 和訳文を照合して覚える 対連合学習で暗記しても、単語の根源的な意味が分からず その単語を使い回すことは難しいと 先生から聞きました。　早く 先生のように 英英辞典を 使いこなせるようになりたいです。』と語る 里奈さん。　中学校での 英語の成績も もちろん優秀です。

Q. 錦糸町駅が最寄りで 京葉道路の近くに会社があります。　海外営業部員 の英会話 個人レッスンを頼みたいのですが、繁忙期など 一部の授業をオンラインに変更することは可能でしょうか？

A. 錦糸町でのマンツーマン英会話を基本に、一部の振替授業を Zoom や Skype を用い オンラインでご利用いただけます。　海外出張先から オンラインで 英語のプレゼンテーションの見直し を振替授業で行うなど、オンライン補講を効率的に使用する方もいます。