Voice: - 海外にビジネス・チャンスが>> - 野澤祐二さま　（東京都 千代田区） -

□ 雑談的 英会話に難しさを感じる □

『海外からの取引先の人が来日した際、オフィスでの商談の時は、英語での交渉の会話が円滑に運びます。　密閉性が高く 遮音性能の高いパーテーションや 間仕切り壁に吸音パネルを貼った 応接室の音環境では 相手の英語が聞き取りやすい。　その上、1.5m 程度という、適度な距離感での話し合いでは、対話者のジェスチャーや、小さな仕草など 非言語コミュニケーションを読み取りやすいのです。　そして 長年かけて 商取引の履歴を重ねているので、コンテクストが共有できるため 常識や専門知識を使った スキーマ処理が活性し、リスニングでも 推測力が働きやすいため、英語力が発揮できるのでしょう。』

『その 一方 商談の後の会食や、オフの日の 都内観光のアテンドの際は 英語発話の音声が聞き取れないことや、センテンスの意味が掴めないなど、リスニングの理解力が低下する気がします。 聴覚から入った 音声を基に、自分の知っている音声知識を検索し、照合する 音声知覚の段階で、英語の連なりが 塊りのように聞こえて、単語の特定が出来ないのです。　また、対話者の質問文が完全に理解できていないと、判断や 意思決定、反応生成など 心的処理に時間がかかり、発話間隔が間延びしてしまい、会話が不自然な形で 途切れてしまう事態も生じます。 恐らく 日常英会話力を磨くためには、ビジネス英会話とは、異なる 学習法が 必要になるのだと思います。　リスニング力を リーディング力と同じ インプット力と捉え、聴解の精度を向上させ、活かしきれていない、スピーキング力の最適化に繋げて行きたいと思います。』と学習上の課題を明かす 野澤さん。

これに対し 担当の講師は、『突発的に始まり、ランダムにトピックが登場し 展開する 日常英会話では、文脈を予測したり、既存知識を参照にして意味理解につなげる トップダウン式の聞き取りが難しい。　そのため　音素を聞き分け、音節のつながりを意識し 単語の意味を反射的に思い出し 文全体の意味理解に繋げる ボトムアップ方式の リスニング力を強化する必要があります。　特に 日常英会話では 意味的にだけでなく 音声的にもカジュアルなため、単語末の 子音が 次に続く子音と音的に１つになる 脱落（リダクション）や、子音と 半母音が続く際 音が合体する 相互同化などの 音声変化が起きやすいので 聞き取ることが難しく感じます。 　綴り上 存在するはずの音が消えたり、異なる音に変化するため、自分が想像している 音韻イメージ と 実際の音の間に ギャップが生まれ、音を頼りに語を同定が難しくなるのです。　対策として、音韻論の知識を使い　その仕組みを理解することで 正しい聞き取りができるようになります。 また、相手の質問を 予め推測することが難しい 日常英会話では、完全に自由な オープンエンド形式なため 何を話すかを考える 概念化の 段階で 時間を要してしまうものです。』と所感を述べ、 日常英会話　を円滑にこなすための演習を提案しました。

野澤さんの英会話 個人レッスンでは、講師は 身の回りのことに関する ランダムな 5W1H の質問を やや早口で 投げかけ、瞬時に３センテンスの答えを 返してもらうという プラクティスを繰り返しました。

発話のコツは (1) Have - Get - Take など 多義基本動詞を 意味的に広く解釈し 多用する：　基本動詞の中心義をイメージで捉え、派生義との関連性を 理解し、語彙内ネットワーク化することで、日本語を介さずに 英語で 基本動詞を使い回せるようになります。

(2) Does he, Couldn't you など 疑問文冒頭の 短縮発音の音声変化を 聴覚理解できるようにする： 聴覚で識別の難しい 音節については、発音記号にして書き出し 視覚で確認しながら 暗唱し、正しい発音法を 長期記憶に刻み込むようにします。

(3) 強勢音節が等しく繰り返し生ずる 英語の強勢拍リズムに乗って 発話する。； この３点を基本ルールに 発話を重ねました。

『基本動詞から想起する習慣をつけると 付随する 主語 (S) や 目的語 (O) も同時に思いつくので 統語にかかる時間が短縮され、使う構文がシンプルになる分 より多くの単語を センテンスに 組み込むことができます。』と語る 野澤さん - 単語や 構文をイメージとして 捉え 感覚的に操作する 認知文法の基礎テクニックを 習得しながら、上達への道を 進み始めました。

Voice: - 我が家向きの 家庭教師>> - 清水 由梨 さま　（東京都 杉並区） -

『私自身 学生時代に 音声面を重視した　英会話を習得しようと、英会話スクールに通った経験があります。　ただ そこでの授業は 文法偏重主義であったため、音声によるコミュニケーション面での 成果を上げることはできませんでした。』

『英会話学習では リズム生成の観点から音節の構造を知ることと、音節という音の塊りで区切るという概念を持つことが大切であると思います。 ただ 日本語のように 子音と母音をセットとし CV構造を基本とする モーラ拍リズムの母語を持つ私にとって、子音で終わる 閉音節の多い 英語のリズムは 掴みづらかったのだと思います。　ですから 娘たちには 英語の発音と、聞き取る力を 聴覚を司る脳の 側頭葉の発展時期に、音声学や 音韻論に基づいた カリキュラムを通した 正しいメソッドで 身に着けて欲しいと思っていました。』

『自宅周辺の 子供向けの英会話教室を見学したのですが、 "お歌（チャント）を覚えて 英語のシャワーを大量に浴びる" という教育方針で、ネイティブ・インストラクターが 玩具をたくさん用意し、子供にその使用法を英語で説明していました。　恐らく 言語はインプットだけで 習得が可能であるという インプット仮説に 基づいて作られた 教育プログラムなのだと思います。　ただ 英語と日本語では 文法、発音、語彙に於いて 共通性が少なく 言語間距離が大きいと思います。　その場合、母語の能力を駆使しし、外国語音声を聞きながら、自律的に調音方法を理解したり、語並びのルールを推測する 母語援用の力が働かない。　特に言葉のリズムは生理的要素であるため、母語干渉が生じ カタカナ発音の英語が定着してしまうことが 想定されます。　そのため 具体的な 音声習得の演習法や、日本語と 英語の音の混同が起きた時の 明示的な 修正法が必要であると考えました。　そして 我が家の希望は 聴覚・発話情報のエンコーディングを主体とした 実技中心の授業でしたので、家庭教師の 英会話を選択しました。』

『先生の授業を拝見していると、英単語の "音" でなく 音の最小単位である "音素" 同士がどう連結するのかを、子供にも 分かりやすいように 実演しながら 英単語の音声知覚にまで 繋げて行きます。　このように 音節の数え方が 日本語と英語では異なることを意識し リズム感覚から英語を発音すると、音声、韻律の両面から見て 正しい発音法が 習得できるのです。　また 単語の音を習得するのが先で、スペリング学習の優先順位を下げるという点で、英語の綴りと音声を紐づける フォニックス学習法とは 方向性が異なるように思えます。 また、先生は 英語は 音と綴りの不一致が著しいため 発音を文字に頼ると、不適当な発音になることに留意している。　そして 音節の綴りは 同じでも 強音節と 弱音節では 発音の仕方が 異なり その強弱が 英語特有の 強勢拍リズムを 生み出しているという "音韻論の基本" をリズムの法則として 子供に内在化させているようです。』とお母さまは感想を語っています。　『21世紀の英語教授法は 私たちの世代からは想像とは異なる かなり緻密なものなんだなと 実感しました。』

Voice: - 留学の夢があるから 英検も頑張れる>> - 村山 里奈 様 （中学１年生）　（東京都 文京区） -

『地域の交流会で 日本に滞在する 海外留学生の人たちと、英語で話しをする機会がありました。　リスニングでは 音に意識を払わなくても自然に聞き取れたので、早口の英語も 自動化で音声を知覚できたと思います。　また 意味理解の段階でも、 知らない単語の意味を 推測しながら、聞き取ることができました。　ただ、知っている単語の数が少なく、自分の考えを うまく英語で表現することができず、悔しい思いをしました。　中学校で履修する 単語は 2,500語程度と、英会話に対応するには 少ないため、4,500語の語彙知識を目標とする 英検２級の合格を目標に勉強を始めたところです。　中学生で 英検２級を取得することは 容易ではありませんが、学習方略をしっかり立てて 頑張りたい。　過去問題集を購入し、単語の符号化暗記から始めました。』と語る里奈さんは、中学校で習う英語と 北米の英語の間に生ずる 壁を気にせず、３年後に参加を予定している カナダでの 短期語学研修の際、役立つと思われる 英語情報を 全て知識として蓄える 内発的動機づけの 高い女の子です。

英会話 個人レッスンの日には、海外から取り寄せた 英語ファッション雑誌の記事で、上手に翻訳できない箇所や、広告キャッチコピーに使われる　スラングなど 質問をたくさん用意して 先生の来訪を待ち望みます。　学校の英語の教科書では、英単語の重要な 訳は赤字になっているため、英単語は１語１訳で覚えれば 足りてしまうと考えがちです。　ただ、アメリカのカジュアルな雑誌を読んでいると、インフォーマルな 慣用句や、動詞と前置詞をセットにした句動詞が 数多く登場し、それぞれ 微妙なニュアンスを伴って使用されています。　そのため、それらを ノートに書き留めて、日常英会話で応用すると、自分の話す英語に 感情表現の豊かさが、加わるように 思えます。』と里奈さんは言います。

担当の先生は 『英語を "世界中の人たちと交流するためのツール" と捉える 里奈さんは、その母語話者の 生活背景や 文化にまで 関心を広げる 統合的志向の強さが伺えます。　また、身の回りの 英語媒体を 学習に取り入れ、学習内容と 日々の課題を設定し、到達へと向かうという、独自性の高い 学習デザインに、取り組んでいる点も特徴的です。　そして、そこで得た知識は、英作文や、英会話など アウトプットの分野での、応用力として 有効活用されています。』と評価します。

『今 先生と話し合って 学校の英語スピーチ・コンテストへのエントリーを検討中です。　まずは 暗唱の部 に参加するために 英語の発音や イントネーションを 見直しています。』と語る 里奈さん - 中学校での英語の成績も もちろん優秀です。

Q. 長女が渋谷駅から徒歩８分の渋谷教育学園渋谷中学校 に通っていますが、英語の成績が芳しくありません。　学校の英語授業の補習中心の授業内容は可能でしょうか？　受講場所は 我が家で 渋谷駅から徒歩７分、渋谷Bunkamura の裏手になります。

A. はい。　学校の英語授業の予習・復習、内部進学の準備にも 対応いたします。 渋谷では 私立高校 の英語指導に定評のある 英会話講師が在籍します。